EGRM

研究プロジェクトPROJECT

2016年度 エフィッシモ寄付講座助成 研究プロジェクト

担当教員
植田 健一
研究課題
株式上場をめぐるコーポレートファイナンスとコーポレートガバナンス
研究期間
2016年4月~2017年3月
研究目的
資金調達の際の困難は、中小企業の方が高いとされるが、それは上場と非上場の違いなのか、それとも他の要因が大きいのかを調査し、どのような理論と分析結果が整合的なのかを検証する。非上場企業の不利な面としては、例えば、エクィティファイナンスができないことによる過重債務の解消の難しさや、情報がわかりにくいことによるモラルハザードの深刻さが考えられる。一方、上場企業の不利な面としては、例えば、多数の株主による適正なコーポレートガバナンスの困難さなどが挙げられる。さらに、上場と言っても、例えば創業者が株のほとんどを流通させないため、株式市場で取引される浮動株が少ないような場合、上場の効果が薄れるとも考えられる。これら株式上場をめぐる様々な要因による企業活動への効果を明らかにしたい。
研究成果
石出旭(ノースウェスタン大学)と後藤康雄(成城大学)とのワーキングペーパー