EGRM

経済成長とリスクマネージメント
Economic Growth and Risk Management

研究プロジェクトPROJECT

2021年度 エフィッシモ寄付講座助成 研究プロジェクト

担当教員
植田 健一
研究課題
コーポレートファイナンスやコーポレートガバナンスをめぐる制度と生産性
研究期間
2021年4月~2023年3月 (特段の事情がない限り)
研究目的
大きなテーマとしては、企業の資金調達に関する様々な制度的要因、例えば倒産法制、コーポレートガバナンス、金融規制などがあるが、それらと企業レベルでの生産性、そしてマクロ経済レベルでの生産性は、どのように関係するのか、理論と実証分析の双方から研究する。この大きなテーマの元で、様々な研究をしてきたが、前年度までの上場の意味の研究も、その一環であり、今年度からはより幅広く制度を扱う。もっとも具体的には、細かく制度の変更を追いかけ、その前後での企業活動の変化を確定して、経済全体への影響を明らかにする。当然ながら、こうした研究は、企業金融に関する制度や政策についての提言を行う際の重要な基盤となるものでもある。

2017~2020年度 エフィッシモ寄付講座助成 研究プロジェクト

担当教員
植田 健一
研究課題
株式上場をめぐるコーポレートファイナンスとコーポレートガバナンス
研究期間
2017年4月~2021年3月
研究目的
資金調達の際の困難は、中小企業の方が高いとされるが、それは上場と非上場の違いなのか、それとも他の要因が大きいのかを調査し、どのような理論と分析結果が整合的なのかを検証する。非上場企業の不利な面としては、例えば、エクィティファイナンスができないことによる過重債務の解消の難しさや、情報がわかりにくいことによるモラルハザードの深刻さが考えられる。一方、上場企業の不利な面としては、例えば、多数の株主による適正なコーポレートガバナンスの困難さなどが挙げられる。さらに、上場と言っても、例えば創業者が株のほとんどを流通させないため、株式市場で取引される浮動株が少ないような場合、上場の効果が薄れるとも考えられる。これら株式上場をめぐる様々な要因による企業活動への効果を明らかにしたい。
研究成果
2018年2月にCARFワーキングペーパー(F—429)としてまとめたのち、学会等で発表し、改定して、2018年度に下記の学術雑誌(査読付き)にて発表した。 "Listing and financial constraints," 2019, Japan and the World Economy, Vol. 49, pp. 1-16. (石出旭(東京大学)、後藤康雄(成城大学)との共著)。 K. Ueda and S. Sharma, "Listing advantages around the world," with Somnath Sharma (University of Tokyo and Reserve Bank of India), Journal of the Japanese and International Economies, 2020, Vol.58. K. Ueda, A. Ishii, and Y. Goto, “Listing and Financial Frictions,” Japan and the World Economy, 2019, Vol. 49, pp.1-16.

2016年度 エフィッシモ寄付講座助成 研究プロジェクト

担当教員
植田 健一
研究課題
株式上場をめぐるコーポレートファイナンスとコーポレートガバナンス
研究期間
2016年4月~2017年3月
研究目的
資金調達の際の困難は、中小企業の方が高いとされるが、それは上場と非上場の違いなのか、それとも他の要因が大きいのかを調査し、どのような理論と分析結果が整合的なのかを検証する。非上場企業の不利な面としては、例えば、エクィティファイナンスができないことによる過重債務の解消の難しさや、情報がわかりにくいことによるモラルハザードの深刻さが考えられる。一方、上場企業の不利な面としては、例えば、多数の株主による適正なコーポレートガバナンスの困難さなどが挙げられる。さらに、上場と言っても、例えば創業者が株のほとんどを流通させないため、株式市場で取引される浮動株が少ないような場合、上場の効果が薄れるとも考えられる。これら株式上場をめぐる様々な要因による企業活動への効果を明らかにしたい。
研究成果
石出旭(ノースウェスタン大学)と後藤康雄(成城大学)とのワーキングペーパー

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