第7回 仮想政府セミナー

「米国政府エンタープライズアーキテクチャ再考」

日時2012年2月24日(金)13時30分~16時45分
主催東京大学公共政策大学院 社団法人 行政情報システム研究所
共催東京大学政策ビジョン研究センター
場所東京大学 情報学環・福武ホール(地図
(同時通訳有り)

米国連邦政府が開発したエンタープライズアーキテクチャ(FEA)は、日本政府のシステム開発にも手法の面で多大な影響を与えた。具体的には、2003年から業務・システム最適化計画がその日本政府版として導入されている。CIO補佐官の創設もこの最適化計画と密接にかかわりがあった。しかし、最適化計画の導入後の内容をみると、エンタープライズアーキテクチャの目的からは、かなり逸脱したものとなっている。

そこで今回のセミナーでは、米国連邦政府でFEAの開発に専門家として携わってきた元連邦アーキテクトのRichard Burk氏を招へいし、米国政府のエンタープライズアーキテクチャの開発の歴史とともに、導入の狙い、そしてその狙いの達成度合い、さらには、最近の活用の課題について、議論を深めることとする。

同時に、日本政府の業務・システム最適化計画の課題、CIO、CIO補佐官とアーキテクトの機能について意見交換を重ねることとする。

プログラム

13:30-13:40

開会挨拶

田辺国昭 東京大学公共政策大学院長
畠中誠二郎 社団法人 行政情報システム研究所理事長
13:40-13:55

冒頭講演『日本政府のこれからの電子行政戦略』

森田朗 東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院教授
東京大学政策ビジョン研究センター シニア・フェロー(学術顧問)
内閣官房 電子行政に関するタスクフォース構成員(主査)
13:55-14:55

基調講演『米国連邦政府のエンタープライズアーキテクチャ(FEA)再考(仮)』

リチャード・バーク 元米国連邦政府行政管理予算局チーフアーキテクト
(1)FEAの概念と導入の目的
(2)FEAが米国政府省庁内と省庁間の変革にどのように使われてきたか
(3)FEAが政府サービスの提供の改善に与える影響について
(4)政府でEAをよりよく活用するための4つのアイデア
14:55-15:10

論点整理 リチャード・バーク氏に対する論点整理的質問

質問者 奥村裕一 東京大学公共政策大学院特任教授

休憩

15:20-16:40

パネルディスカッション『日本の取組みの課題-日米比較を視座に』

(プレゼンテーション)日本政府の取組み

座間敏如 財務省CIO補佐官
平本健二 経済産業省CIO補佐官

(ディスカッション)

リチャード・バーク氏以下登壇者全員
モデレータ:城山 英明 東京大学大学院法学政治学研究科教授
16:40-16:45

閉会挨拶

城山英明 東京大学政策ビジョン研究センター長

リチャード・バーク氏プロフィール

米国連邦政府行政管理予算局 チーフアーキテクト 2005年-2007年
同住宅都市開発省に30年在職 チーフアーキテクトなどを経験
Association for Federal Information Management (AFFIRM) 会長 2006-2007年
オハイオ州立大学公共管理学修士

関連項目