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「地域交通政策研究」(宿利正史客員教授他)の授業では、10月25日に宮城県南三陸町で佐藤仁南三陸町長による講義と現地視察を実施しました。

まず、まちあるき語り部のガイドの方の案内で、さんさん商店街から旧防災対策庁舎・震災復興祈念公園を巡り、東日本大震災前から現在までの町の変化やガイドの方の御経験などをご説明頂きながら現地視察を行いました。続いて、10月に開業した震災伝承施設の南三陸311メモリアルを訪問し、被災体験の映像・画像などの資料のラーニング・見学を体験しました。 現地視察後、佐藤町長より、「南三陸町はなぜBRTを選択したのか」と題し、震災からの復旧・復興の過程でなぜBRTを選択することとなったのか、首長としてのご経験、経緯に言及しながら講義頂き、活発な質疑が交わされました。講義後は、津波避難道路を歩き、高台よりBRTに乗車し、現地視察を終えました。 参加学生からは、「BRTを選択せざるをえなかった状況がよく理解できた」「BRTの交通としての魅力を再発見した」「首長や行政の判断の難しさを理解した」などの感想が寄せられました。現地で視察と講義を行うことで、参加学生が東日本大震災の被災地における復興の現状、まちづくりと地域公共交通などについて理解を深める機会となりました。

① 講義後に佐藤町長と参加学生との記念撮影
② 佐藤町長

③ 中橋
④ 旧防災対策庁舎
⑤ 311メモリアル
⑥ BRT停留所
⑦ BRT車両
⑧ JR大谷海岸駅