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「地域交通政策研究」の授業で、10月31日(静岡県)、11月21日(愛知県)、11月28日(福井県)に現地視察及び講義を実施しました

「地域交通政策研究」(宿利正史客員教授他)の授業では、10月31日(静岡県)、11月21日(愛知県)、11月28日(福井県)に現地視察及び講義を実施しました。

■10月31日
「地域交通政策研究」(宿利正史客員教授他)の授業では、10月31日に静岡県で鈴木与平鈴与㈱会長による講義と現地視察を実施しました。

まず、鈴木会長より「地方創生と地域交通」と題し、清水港と清水のまちの歴史、港湾とまちづくりの展望、リージョナル航空が地方創生に果たす役割、静岡空港に形成を目指す航空関連クラスターなどについて鈴与グループの取組みを中心に講義頂きました。その後、清水港、静岡空港、空港周辺のトレーニング施設、ビジネスジェットの関連施設等を視察しました。

参加学生からは、「地域を代表する企業のまちづくりにおける役割や官民連携について理解が深まった」「地域間の交流やネットワーク形成の可能性について学びが多かった」「地方創生や地域活性化について、経済的な面だけでなく文化の側面からの視点の重要性に気づいた」「清水港や航空の訓練施設、航空機などで実物を見学することで港湾や航空のビジネスについて具体的に考えることができた」などの声が寄せられました。

左上より時計回りに、清水港、静岡空港視察、鈴木与平様、講義の様子

現地での視察と講義を通じ、港湾や空港と地方創生等について参加学生が考察を深める機会となりました。

■11月21日
「地域交通政策研究」(宿利正史客員教授他)の授業では、11月21日に愛知県で石川裕記㈱アイシン ビジネスプロモーション部長による講義と現地視察を実施しました。

まず、㈱アイシンの鈴木取締役より同社の事業概要について御説明頂き、その後石川部長より「地域とつくるデマンド交通モデルの全国展開」と題し、AIオンデマンド交通サービス「チョイソコ」の特徴、各地の事例も交えながら、その現状、課題および展望等について講義頂きました。その後、コールセンターでの乗車受付の様子や自動車部品(変速機)の製造工場などを視察した後、「チョイソコ」を最初に導入した愛知県豊明市において、車両の試乗と共生交流施設の視察、同市の松本共生社会課長と野村企画政策課長補佐との意見交換を実施しました。

左上より時計回りに、アイシンの工場視察、チョイソコ試乗、講義の様子、豊明市との意見交換

参加学生からは、「利用者の使いやすさや地域特性を考慮してサービス展開を行っているのが印象的であった」「移動手段の提供にとどまらず、移動目的づくりも積極的に行っており、社会課題の解決と地域交通について考察する機会になった」「事業者と自治体の双方からお話を伺うことでより理解が深まった」「オペレーションや車両などの運用の実態を知ることができて勉強になった」などの声が寄せられました。

現地での視察と講義を通じ、地域の多様な主体が連携してどのように地域交通を作り上げていくべきかなどについて、参加学生が考察を深める機会となりました。

■11月28日
「地域交通政策研究」(宿利正史客員教授他)の授業では、11月28日に福井市で伊東尋志元えちぜん鉄道㈱専務取締役兼管理部長による講義と現地視察を実施しました。

まず、鉄道・運輸機構北陸新幹線建設局の綿貫局長等の案内により、2024年3月に開業する北陸新幹線福井駅を視察しました。その後、伊東様の案内によりえちぜん鉄道福井駅、福井鉄道との相互直通運転、駅と周辺のまちづくりなどの地域内交通の事例・現場を視察しました。最後に、伊東様より「街と地域にとっての鉄道交通の価値」というテーマで、えちぜん鉄道の歩み、同社の地域共生型企業としての取り組みなどを紹介するとともに、鉄道の公共性や価値について考察する講義を頂きました。

左上より時計回りに、福井駅からの近景、新幹線福井駅視察、キーボ、えちぜん鉄道福井駅視察、講義の様子

参加学生からは、「鉄道の公共性、外部性について改めて考える機会となった」「鉄道ネットワークの分断の現状、地域交通の統合的施策の必要性について認識を深められた」「駅員やアテンダントなど人を重視したサービス、駅のデザインなど利用者の視点に立った取り組みを実感できた」「自動車と公共交通の二者択一ではなく、車と鉄道の共存に取り組んでいるのが印象に残った」などの声が寄せられました。

現地での視察と講義を通じ、鉄道の地域の中での役割、鉄道とまちづくりなどについて、参加学生が考察を深める機会となりました。