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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

Student Reports

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自分が日本を紹介する、責任感に磨かれる

加藤元洋

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私は、ソウル大学国際関係大学院で経済系の講義を中心に4つの講義を受講しました。International Financial Worldという金融の授業, Workshop in International Commerceという世界経済情勢に関する少人数制講義、Special Studies in Trade NegotiationsというWTOにおける係争事例をもとに国際法的側面のみならず、背景事情についても理解を深める講義、そしてAn Understanding Civil Societies in East Asia というアジア各国の市民社会を比較、分析、議論する講義を受講しました。このうち、Workshop in International Commerceの授業は少人数用の小教室で円卓を囲み、学生の発表とOECDから出向されている教授の講義、また何度か外部から政府系・外資系金融機関の専門家にきていただき生の情報を受け取り議論するという、経済学部出身の私にとって本当に魅力的な授業でした。

この授業で、私が紹介したいのは、少人数の授業で学生が自らのトピックについて発表を行い、授業のベースをつくる作業です。教授は、学生の発表も加味しながら講義を私は、通称Abenomicsと呼ばれる経済政策のパッケージについて、どのようなものなのか、どうしてうまくいくのかなど概論的に発表し、それを擁護する発表を行いました。当時、4月に金融緩和が始められてから半年以上が経過しており、状況が日々変わっていき、賛否両論錯綜するトピックを発表することは、自らにとって非常にいい訓練になりました。また、このような論点であるからこそ、自分が誤ったことを発表すれば、それを訂正してくれる人は多くありません。日本の文献・新聞をリアルタイムで読み、現地から情報発信をしているは他の誰でもなく自分自身だからです。自分が発した言葉が、そのまま受容されることのこの緊張感と責任感を伴ったあの期間は今もはっきりと記憶しています。

この発表で、批判側に立って共に発表をしてくれたのは、留学前のサマースクールで知り合い、靖国神社にも共に足を運んだ仲のいい友人でした。私のつたない英語での議論に付き合ってくれて、課外でも多くの時間を共有してくれたことに今も感謝しています。

経済といえば、アメリカ・イギリス、アジアの国にいくのは少し気が引ける。そう思われている方もいるかもしれません。しかし、ソウル大学には、志が高く協力的な仲間と緊張感を持って学びあう場があります。これからアジア全体が経済を通しても存在感を高めていくことが求められるタイミングにあって、非常に学びの多い環境です。経済・金融をソウルで学ぶことを、迷いなくおすすめします。

付記、就職活動について。
私は、留学前に就職活動を終えました。ですので、留学中の経験が就職活動の方法、その後の結果に影響したということはありません。