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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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世界で輝く次世代のリーダーを育成する

河合美宏教授 (from Japan) 客員教授

国際金融規制、国際組織のガバナンス・組織・経営を専門とする私は、保険監督者国際機構(IAIS)の創設に参画しその後事務局長、及び金融安定理事会委員として国際金融規制基準の責任者として20年間活動をしてきました。その実務経験を活かし、将来国際的なステージで輝く若い人材の育成を目指します。複数の国の利害を考慮しなければならない国際機関の現場において、いかにリーダーシップを発揮するのか、意思決定・折衝・交渉のプロセスをどう進めるのか、ルール形成、結論はどのように導き出されるのか等について実例やケースを基に理解を深め、実地に役立つ学びの機会を提供します。

国際金融規制、国際組織のガバナンス・組織・経営を専門とする私は、保険監督者国際機構(IAIS)の創設に参画しその後事務局長、及び金融安定理事会委員として国際金融規制基準の責任者として20年間活動してきました。その経験から、主に国際金融規制基準についてどのような規制が望ましいのか、その作り方や役割、さらに国際組織を統率、リードしていくためにはどのようにしたらよいのか等について研究やアドバイスを行っています。

民間の保険会社から国際機関に移り、国際的な金融政策論議を与る経験を経て、様々な国の規制当局の仲間たちと設立したのが保険監督者国際機構(IAIS)です。28年間ヨーロッパで国際金融規制基準づくりや政策論議に貢献し、やりがいを感じながら働いてきました。2018年に日本に帰国し、これからは国際的なステージで活躍していきたい若い人々の育成に関わりたいと思い、GraSPPの教壇に立つようになりました。

 授業では国際金融規制基準に加え、国際機関でリーダーシップを発揮するために必要な知識や技能についても重視して教えています。複数の国の利害を考慮しなければならない場において、どうやってリーダーシップを発揮するのか、国際ルールがいかにして形成されるか、結論はどのように導き出されるのか等につき、意思決定、折衝、交渉のプロセスとスムーズな進め方といったものをケースや実例を基に学びます。こうした内容で授業を構成するのは、実地に役立つ知識の習得を目指しているからです。専門能力がある人材であっても、実務的な知識を持たないために活躍の機会が狭まることがあっては惜しいと思いますので、私の職業経験を通じて得た知識や経験を余さず提供して学びの機会を提供していきます。

 学生の中にはすでに政府等での実務経験をもつ人もいますので、実例をはっきりとイメージしながら議論に深みを出すことができます。他方でこれから社会に出るという学生にとっても、理論をしっかり理解した上で実例に触れることができるので、お互いに価値のある授業になるでしょう。また学生の国籍も様々ですので、国際組織の縮図のようにお互いの違いを理解しながら学びあうことができていると感じています。

 GraSPPの魅力は、それぞれの研究分野の第一人者に加え実務経験者を含めた充実した講師陣でしょう。理論に加え実践を身近に想定しながら学べるため、公共政策の学びの場として世界のトップレベルです。また世界有数の大学との交換留学/ダブル・ディグリー・プログラムやキャンパスアジアプログラムといった、国際交流と学位取得のための制度も充実しています。

 学生の皆さんには、GraSPPを通して世界で輝く人物になってほしいと願っています。ぜひ、SDGsに象徴される人類の将来や社会に対する貢献に志や使命を抱き、力を身に着ける場としてGraSPPを活用してください。そして、GraSPPに集う学生の皆さんが、世界中の様々な専門性や背景を持つ仲間と一緒になり、未来をより良くするためにリーダーシップを発揮していくことを期待しています。