≪開催主旨≫
年号が令和に変わり、新しい時代を迎えた日本。平成に積み残した政策課題が眼前に横たわる一方、日本の政策課題解決のあり方とその担い手は、大きく変化を遂げつつあります。例えば震災復興や地方創生の現場では、高度な専門性を持つNPO/NGOが、行政や企業と連携して事業・政策形成による社会課題解決に取り組んでいます。急速な技術革新と既存市場の成熟に直面する民間企業も、事業戦略・CSR/CSVの観点から、ルール・政策形成に積極的に参画しています。安全保障のような国・官僚が中心となるイメージの強い分野ですら、大学・シンクタンクの研究者が政策に貢献する機会が広がり、その意義は大きくなり続けています。
今後は「公共政策を仕事にする」パブリックなキャリアは、政治家や行政官の専売特許ではなくなるでしょう。同時に、新しい時代に即した政治家・行政官の新たな資質・役割も見えてくるかもしれません。働き方やキャリアが多様化する中で、官と民、実務と学究、異分野や組織の垣根を超えて政策課題解決に尽力するリーダー達の姿にも、注目が集まっています。
本シンポジウムでは、官僚、社会起業家から大学研究者まで、様々な業界・分野の有識者と共に、革新を模索する日本の政策課題解決手法と、伴い変わるパブリックなキャリアというテーマにつき、「政策起業家/政策起業力」というキーワードを軸に、議論を深めていきます。
≪開催概要≫
【日時】2019年9月9日(月)14:30-18:30 (開場14:00)
【会場】東京大学本郷キャンパス 東京大学本郷キャンパス情報学環福武ホール(地図)
【主催】一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ
【共催】東京大学公共政策大学院(第90回公共政策セミナー)
【参加費】無料
【定員】200名、要事前登録 登録はこちらから (定員を超えた場合は抽選となりますが、公共政策大学院の学生は優先的にご参加いただけます)
【問い合わせ先】一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブによる「21世紀日本の政策起業力プロジェクト」https://www.apipress-contact.org/
【備考①】シンポジウムのタイトル、登壇者等については、現時点のものであり、今後、変更の可能性があります。
【備考②】シンポジウムの情報は、Twitter(@policyentrep21、https://twitter.com/policyentrep21)及びFACEBOOK(https://www.facebook.com/api21cpolicyPJ/)においても随時更新予定です。
≪プログラム≫
14-30-14:45 開会挨拶 船橋洋一
(一財)アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長
14:45-14:55 開会講演 高原明生 東京大学公共政策大学院長
15:00-15:45 基調講演 小泉進次郎 自由民主党厚生労働部会長
15:55-17:05 全体パネルディスカッション
「令和時代の政策起業-政・官・民/社・学の多様なステークホルダーで考える-」
※登壇者:小林史明(自由民主党青年局長代理)、須賀千鶴(世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長)、鈴木寛(東京大学公共政策大学院教授)、藤沢烈((一社)RCF代表理事)船橋洋一((一財)アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長)
17:15-18:25 分科会A(変わる霞ヶ関とパブリック・キャリア-“民官人”による令和時代の政策起業の姿-)
※登壇者:石山アンジュ((一社)Public Meets Innovation代表理事)、塩崎彰久(長島・大野・常松法律事務所パートナー・弁護士)、田中秀明(明治大学公共政策大学院教授)、堀本善雄(金融庁監督局総務課長))
分科会B(新領域/フロンティアの外交・安全保障-研究と政策を繋ぐこれからの研究者の役割-)
※登壇者:越野結花(戦略国際問題研究所研究員)、佐竹知彦(防衛省防衛研究所政策シミュレーション室主任研究官)、佐橋亮(東京大学東洋文化研究所准教授)、鈴木一人(北海道大学公共政策大学院副院長)
18:30 閉会