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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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マーケティング的思考で公共政策を見る

遠藤結万 (from Japan)

—会社経営と大学院の両立をされていますね。

大学卒業後、Google Japanで中小企業向けの広告コンサルや検索・分析の仕事をしていました。いつか起業したいと思っていたこともあって1年半ほどで退職し、会社を立ち上げました。現在はクライアントである大企業のマーケティング支援を中心に、新規事業のサポート、あとは自社のサービス提供もしています。まだ社員4、5人ぐらいの小さな会社ですが、おかげさまで9期目に入ったところです。今は採用活動にも力を入れていて、経営の方に軸足を移しているような状態です。GraSPP入学が2021年で、コロナ禍の真っ只中だったので、オンライン講義を中心に授業を週2日に集中させて時間をやりくりしていますが、結構大変ですね。

―GraSPP入学のきっかけは?

自分のライフワークの1つとして、選挙関連のライターをやっています。選挙予測や選挙支援の活動をする中で、市長や知事といった首長の方々や政治家の方々と話す機会が多いんですよね。その中で、将来はより非営利や公共政策の分野で活躍したいと思うようになり、政策について学び直そうと思ったのがきっかけです。あとはコロナで新しいことに出会う機会自体が極端に減った時期で、新しいことや知らないことを学ぶことに魅力を感じてGraSPPに入学しようと決めました。

―GraSPPに入学して、学生生活はいかがですか?

各分野で有名な先生も多いうえ、色々なプログラムもあって興味深いし、授業は全般的にものすごく面白いです。自分は英語の授業を中心に受講していますが、授業の雰囲気が学部の時とは全く違うことに、最初は少し驚きました。GraSSPは留学生が多いんですが、彼らのディスカッションへの参加のコミットメントってすごいんですよ。それを見ながら、自分も負けないように入っていかなきゃとか考えたりして、刺激を受けています。クラスメイトは専門分野に関する知見が深い人が多いので、ディスカッションはとても勉強になるし、楽しいです。強いて言えば、オンライン授業が多いこともあって、クラスメイトと話す機会や接点が少ないのが残念ですね…。もうちょっと仲間が欲しいので、今も友達大募集中です(笑)
スケジュールはハードですが、今年さらに頑張って、なんとか卒業を目指します!

―GraSPPでの学びを、どのように活かしていきたいですか?

GraSPPで学ぶことで、これまで曖昧だった政策のプロセスが明確になって、理解の解像度が上がった感じはしています。政治って、実務で関わるのと学問として関わるのでは違う部分があるし、そういう違いも面白いところだと思うようになりました。

公共政策の括りだけでビジネスに繋げることはなかなか難しいですが、専門性と掛け合わせることが鍵になるはずです。自分にはマーケティングやITという強みがあるので、それを活かして、マーケティング的思考で公共政策を見るといったアプローチでの働きかけをしていけたらいいなと思っていますし。マーケティング思考は何をするにも大事なので、この専門性を活かしながら、社会に貢献できるようなことしていきたいです。

 

 

ニュースレター69号「学生インタビュー」より)