Guest Speaker Seminar
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ITPU
公共政策大学院では、「地域交通政策研究」の授業において、下記のとおり、樽本勝弘 兵庫県宍粟(しそう)市まちづくり推進部次長から「過疎地域におけるバスを使う文化づくり」というタイトルでお話を伺います。
兵庫県宍粟市は658.54 ㎢という東京23 区と同程度の市域を有し、その約90%が山地という地勢において、鉄軌道は走っておらず、市民の移動手段としては自家用車を除きバス とタクシーに頼っています。恒常的に人口減が続いており、また、谷あいに住居が点在する地形的不利もあって自家用車を使う傾向が強く、公共交通の再編前はバスの利用が年々減少し、路線の休止が相次いでいました。そこで市や地域によるコミュニティバスを運行して対応していましたが、利用者の減少に歯止めはかからず、既成概念にとらわれない抜本的な公共交通の見直しが急務でありました。 このような状況を踏まえ、「住んでいる地域でいつまでも暮らせる」ことを基本として公 共交通再編計画を策定し、市内全域をコミュニティバスではなく路線バスでの再編に踏み切りました。
本講においては、過疎地域における路線バス運行の現状と課題を通じ、人口減少対策における公共交通の役割について考察します。履修登録学生以外の本学学生の聴講も歓迎しますので聴講を希望する学生は直接教室に参集願います。
(本学学生以外の一般の方は参加出来ません。ご注意下さい。)
日時: 12月4日(火) 16:50-18:35
場所: 国際学術総合研究棟12階1214B
使用言語: 日本語
問い合わせ: 国際交通政策研究ユニット itpu[アット]pp.u-Tokyo.ac.jp