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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

国際フィールドワークショップ報告 2018年10月01日(月)

概要報告 , 教育活動 , GSDM

公共政策大学院は、法学、政治学、経済学からなる学際的なカリキュラムをベースに、事例研究を活用し、実践力を育むことを特徴とする教育機会を提供しています。事例研究のひとつである国際フィールドワークショップ(IFW)では、公共政策が取り組むべき現実の課題について専門家と議論する機会を設け、国際社会が直面する諸課題に様々な関係主体と共同して取り組む方途を模索してもらいます。IFWは、厳正なプロセスをへて選抜された学生からなるチームが主体的に企画し、指導教員のもとで、夏季はアジア、冬季は米国での現地実習を行います。現地実習は、東京大学が運営する博士課程教育リーディングプログラムのひとつである「社会構想マネジメントを先導するグローバルリーダー養成プログラム(GSDM)」のもと、国際化推進寄付金等も活用して実現しているものです。

2018年8月に実施したIFWでは、次の3つのテーマに焦点を当て、中国とインドでの現地実習を行いました:「アジアにおける地政学的手段としての技術と革新」、「アジアの持続的発展のために日本と中国/インドはどのように協力できるか」、「自由で開かれたインド太平洋戦略と一帯一路戦略は競合するものか、補完するものか?」。

8月20日、北京では国連開発計画中国事務所(UNDP China)とアジアインフラ投資銀行(AIIB)を訪問しました。UNDP Chinaでのテーマ別セッションでは持続的なインフラ開発とグローバルな連携機会について議論を深めました。AIIBでは、ユァンジャン・ソン首席広報官から同行の業務方針・戦略に加え、これまでの業務実績について説明を受けることができました。

北京からバンガロールへの夜行便による移動後の21日、チームはインド経営大学院バンガロール校(IIMB)を訪問し、ラグラム教授・院長も参加されるなか、3つのテーマについて研究者と学生と2時間にわたる対話を行いました。

バンガロールでの2日目は、ITサービス・コンサルティング分野をグローバルに先導する企業であるInfosysを訪問し、世界規模で広がる技術進歩と地政学的不透明性のなかでの同社の経営戦略に焦点を当てた情報・意見交換の機会を持ちました。

8月23日にはバンガロール政治行動委員会(B.PAC)にて、R.K.ミスラ氏に導かれる形で「インド太平洋地域における地政学的手段としてのテクノロジー」をテーマに議論を行い、将来に向けた日印連携の地政学的意義について新たな視点を得ることができました。

24日はデリーにて、世界的にも著名なシンクタンクのひとつであるインド国際経済関係研究評議会(ICRIER)を訪問し、「自由で開かれたインド太平洋戦略」にも反映される日印連携の地政学的意義について研究者と意見交換する機会に恵まれました。ラジャット・カトゥリア所長はチーム全員を温かく迎え、現実の重要な政策課題に関する議論への貢献を慫慂してくださいました。