キャンパスアジア・日韓国交正常化60周年記念イベント -外務省訪問-2025年07月15日(火)
Events2025年7月10日、ソウル大学校と東京大学の関係者が外務省を表敬訪問し、大河内昭博アジア大洋州局審議官および早野まい北東アジア第一課課長補佐と面会しました。今回の訪問では、日韓両国間の若い世代を中心とした人的交流の現状と課題、さらに安全保障や地域情勢を含む幅広い分野での日韓協力の可能性について活発な意見交換が行われました。
その中で、特に、日韓国交正常化60周年という節目の年にあたり、両国の学生が相互理解を深める機会として「キャンパスアジアプログラム」が果たす役割の重要性が確認されました。近年、韓国から日本への留学生は増加している一方で、日本の若者の海外志向は弱まっている現状が指摘され、短期間の滞在や一度の交流であっても、10年、20年後に国際社会で活躍する上で大きな財産となることが強調されました。
また、大学間の交流を通じ、例えばソウル大学校では日本人学生が韓国人や中国人学生と共に、安全保障や地域課題について議論を交わすことができ、異なる視点を学び合う貴重な機会となっていることが紹介されました。こうした経験が将来の外交や地域協力の基盤を築くことにつながるとの期待が示され、若い世代同士の対話の場をさらに充実させていくことの重要性が確認されました。
外務省からは、こうした対話や交流を積極的に後押ししていく姿勢が示され、東京大学としても、引き続き大学間連携を通じて若い世代の相互理解と信頼関係の深化に貢献してまいります。