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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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キャンパスアジアから広がった平和構築への多様なアプローチ

岸慧 (from Japan)

私は、2015年4月に東京大学公共政策大学院に入学し、キャンパスアジアプログラムを専攻しました。同プログラムにて、東京大学(日本)、北京大学(中国)のダブルディグリーを取得し、ソウル大学(韓国)に半年間交換留学しました。卒業後は外務省、金融機関を経て、現在は外資系コンサルティング会社に勤めています。本業として経営コンサルティングやデータ分析を行う傍ら、副業として法人を起業・経営しています。本稿では、キャンパスアジアプログラムを専攻して感じたメリットと、現在の仕事とプログラムの繋がりについてお話させていただきます。

キャンパスアジアプログラムを専攻して感じたメリット

学生時代、将来は平和構築に関わる仕事に携わりたいと考えていました。当時は日中韓関係が悪化を辿っていたことから、まずは隣人国との関係を良好にしたいと考え、北東アジアのキャンパスアジアプログラムを専攻しました。

キャンパスアジアプログラムで第一に思い浮かぶ利点は、韓国・中国に留学することで現地の生活を肌で感じることができることだと考えます。東アジアの平和構築を促進する上で、現地の生活を体験し、理解を深めることが大切だと考えました。留学では多くのことを体験しましたが、日本が最先端を走っているわけではないということを痛感しました。当時の中国では、デリバリーサービスが発展するなど、特定の分野では日本よりも先取りされている技術・サービスがありました。加えて、現地での生活や旅行で印象に残っていることは、日本人であるからという理由で毛嫌い・差別を受けたことはなく、逆に興味を持ってくれていると感じました。People to Peopleレベルで日中韓の関係を促進していくことは可能ではと感じました。

第二のメリットは、留学先国の視点から東アジアについて学び、現地の学生と意見交換できることです。また、各大学院教授は政策立案・アドバイザリーとして携わっていることが多く、当時のおもしろエピソードなどを話してくれます。

第三のメリットは、将来活かせる中国・韓国関連のコネクションが作れるという点です。北京大学・ソウル大学の学生は、将来国を担うことが期待されており、それらのリーダー候補と繋がることができるというのは大きなメリットではないでしょうか。また、各国の教授や現地で活躍する日本人とも多くつながることができます。留学先では、定期的に在北京日本人同窓会や東京大学の同窓会等が開催されており、海外の最先端の現場で働く日本人の貴重な意見を聞くことができたことは、自身の将来を考えるうえで貴重な体験でした。

卒業後の進路と今後の目標

ソウル大学で受講したWTO交渉に関する授業がきっかけとなり、日中韓の貿易円滑化が平和構築に繋がるのではないかと考え、外務省の国際貿易課に入省しました。入省後は、貿易と開発分野を担当しました。非常に良い経験ができたのですが、省庁で働く中で「自身の長所である発想力を活かし、困っている人を助けるために0から1を生み出す人物になりたい」という感情が強く芽生え、民間企業への転職や起業に挑戦したいと考えるようになりました。大手金融機関グループ会社の新規事業部にて、金融商品の開発に携わったのち、構造的思考、戦略的思考に磨きをかけるべく、外資系コンサルティング会社に転職しました。現職では、主に経営コンサル事業やデータ分析事業に携っております。

民間企業へ転職してからは、日々世の中にはどのようなことで悩んでいる人がいるのかを考えながら生活し、パソコン1台で0から1を作れるようになるよう、独学でプログラミングを学習しました。

そのような時間を過ごす中で、「海外送金市場に関する基礎知識を持った人が少なく、多くの人はお得に海外送金できていないのではないか」という課題に気付きました。そこで、コンサルタントとして働く一方で、BizforBetter合同会社を立ち上げ、約20社の海外送金サービスをリアルタイムで比較するサービス「Moneysaver」をリリースしました。現在は、海外送金の悩みを解決したいという思いに共感してくれる仲間と共に、本サービスの改善を図り、更なるサービス充実化を目指しています。

今後は、官・民両方で働いた経験を活かし、自分にしかできないことが何かを自問自答しながら、世界平和に携わっていきたいと考えています。失敗を恐れずにチャレンジし続けた結果、今に繋がっていると感じています。キャンパスアジアの受験を考えている皆さんには、是非チャレンジをしてもらいたいです。