国際公共政策プログラムは、外交や開発援助といった国際的な政策課題に対応するために必要な知識と交渉力および企画力を習得し、さらに必要なコミュニケーション方法を学ぶことによって、国際公共政策に対応する力を身につけることを目的としています。
グローバライゼイションの進行により、国内における政策対応においても、同時に国際的な対応を考慮する必要に迫られています。例えば、地球温暖化問題では国際環境が国内政策に大きな影響を与えています。他方で、一国の領域を超えて政策的な対応と調整を必要とする課題も増大しています。たとえば、内戦状態にあった国の戦後復興、核管理といった課題は、多くの国の協調の下に行われます。さらには、国際機関や国家を超えた機関が中心的な主体として一連の課題に対応する場面も増えてきました。
カリキュラムは、様々な地域に関する政治経済状況を把握し、各地域の抱える課題を理解すること、国際的なコンテクストを前提に問題解決を図るための手法を構想すること、さらには、具体的な国際紛争などの事例を用いて活動のコンテクストを理解すること、を意図して構成されています。