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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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三足の草鞋でGraSPPを駆け抜ける

Maiko Temmei (from Japan)

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経済番組のキャスターから大学院へ

私は経済キャスターとして、BSテレ東の経済番組「日経モーニングプラスFT」に出演しています。日銀の金融政策決定会合やFOMCの最新情報、業界分析や経営者へのインタビュー、そして身近なものの値段の仕組みまで、幅広く経済に関するテーマを扱っています。
今注目を集めているスタートアップの方にスタジオにお越しいただく機会もあります。その中で、スタートアップが新しい形のビジネスを始める場合、規制の壁にぶつかって思うように活動ができず、関係省庁などとの調整に追われている間に海外に遅れを取ってしまうといった悩みを聞くことがたびたびありました。そこで、イノベーションを促進するために官とは違う立場でできることはないかと、東京大学の公共政策大学院に社会人入学しました。文学部卒業以来、ほぼ10年ぶりの東京大学です。

ママとなっての学生生活

1年目の夏季休暇に入る頃、第一子となる男の子を出産しました。まだコロナ禍で全面的にリモート授業になっていたため、臨月の大きなお腹を抱えてキャンパスに通わずに済んだのはある意味ラッキーでした。出産後もしばらくは夏季休暇だったので、体調を戻して新生児との生活リズムを整えつつ、秋からの授業に備えることができました。1年目は割り切って経済政策コースの必修科目を取ることに注力し、子供を保育園に入れた2年目から事例研究や実践科目へと広げていきました。2年目からは対面授業が復活してグループワークもやりやすくなり、名前と顔が一致するクラスメートが増えて嬉しかったです。

様々な角度からESGについて学ぶ

2022年はGX実行会議やCOP27などの重要イベントを通じて、私たちの気候変動問題への意識がさらに高まったように感じます。それを受けて、GraSPPでも多くの授業でESGを取り上げていました。カーボンクレジットや資源安全保障、サステナブルファイナンスなど、ESGについて包括的に学ぶことができました。インターン先でも環境やエネルギーの分野でリサーチに従事し、環境政策とビジネスの関連性について理解が深まりました。それぞれの知識が点から線、面へと結びついていく様子が自分でもわかって面白い一年でした。

今後について

大学院と仕事とママ業。三足の草鞋で一日24時間じゃ足りない!と思う時もありましたが、振り返ってみれば、それぞれが良い影響を与え合っていたと思います。特に子供がうまれてからは「どんな社会を作っていきたいか?」「子供たちのために世の中をどう変えたいか?」と考えることが増え、政策を学ぶのにとてもいい動機となりました。
GraSPPでの2年間で得た政策に関する知識や分析の手法は、子供と同じように、卒業後も大切に伸ばしていくつもりです。卒業後の活動はまだはっきりとは言えませんが、経済キャスターとしてのキャリアとGraSPPでの経験を活かして、入学当初から関心のあった官民でのイノベーションの促進に貢献したいと思っています。