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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

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ドイツ首都ベルリンで公共政策を学ぶ

Nobukane Fujita (from Japan)

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GraSPPで1年次の春学期を終え、秋学期にドイツ首都ベルリンにある公共政策に特化した協定校、Hertie Schoolに交換留学をしました。GraSPP入学前に12年もの社会人生活を送ってきた私にとって、GraSPPと海外での両方で学びの機会を得られることができたのは、これまでの自己を振り返るとともに、様々な視点から自己の関心を広め深める貴重な経験となりました。

現地での授業

留学先で履修した授業の1つ「Migration and Human Rights」では、国際機関での勤務経験のある教員のもと、ヨーロッパの視点を中心にし、国際人口移動とそこで発生する様々な人権課題を、理論や事例を交え学ぶことができました。ある事例に対し、それぞれの立場に分かれクラスでディスカッションを行うことは難しくもありましたが、英語での大量の情報や文献を批判的に読み取り、怖じけずに発表していく姿勢が身についたと思います。

「Strategic Management」の授業では、課題としてグループプロジェクトがありました。実存する公的機関を選択し、その組織の課題を洗い出し、講義で得た知識や手法を用いて分析するものです。私のグループ構成は、ヨーロッパ出身1名、南米出身2名のメンバー合計4名であり、課題設定、情報収集から資料作成、クラスでのプレゼンまでを全行程2ヶ月かけて行いました。途中までは皆、取組み姿勢や意見が異なり前に進まない時もありましたが、課題に深く向き合い、作業分担をし各メンバーがそれぞれの強みを活かして取組むことで、最終的には教員からも高評価をいただいたことは、困難の中でもやり遂げる自信に繋がりました。

課外活動

Hertie Schoolでは、イベントやクラブ活動が盛んです。学内でのハロウィーンやクリスマスイベント、教員や専門家らによる課外講座「Policy & Pizza」のほか、バトミントンのクラブ活動やベルリン近郊でのハイキング等と、他の学生と楽しくコミュニケーションを図ることで交流関係が広まりました。また、日頃の忙しさから離れてリフレッシュをし、学業へのエネルギーを養えました。

Hertie Schoolは、首都ベルリンの中でもミッテ地区という中心地に位置しており、国会議事堂、ブランデンブルク門、森鴎外記念館等といった、社会的・歴史的に重要な施設に徒歩で行ける距離にあります。その中でも国会議事堂やドイツ外務省のオープンデーに足を運び、現地の空気を感じながら関係者と話をすることができたのは、現地の政治や社会を知る上で大変有意義でした。

終わりに

留学は楽しいものばかりではなく、不安も多くありました。現地の授業にはついていけるのか、若い学生の輪に溶け込めるのか、そもそも留学にあたって職場の理解は得られるのか、留学の英語要件を満たせるのか。そんな中でも将来を見据えながら進め、事務局の方々をはじめ、家族や友人、職場そして関係者の方々の協力により支えていただきました。本当にありがとうございました。

GraSPPの交換留学制度は、各協定校の条件を満たしていれば、言語は英語力を要件に英語圏以外の国の協定校も選ぶことができ、また、現地の学費免除や帰国後の単位認定があったりとメリットの多いプログラムです。学びの選択肢の1つとして、多くの方に留学を勧めたいと思います。