- 教員ブログ
企業による従業員の訓練費用負担とその収益率
企業経営における従業員へのスキル投資の重要性が注目されるようになっています。従業員のスキルを高めることによって、従業員の成長を支援し、それと同時に企業の収益性を高めるという姿が理想とされています。この理想の姿が現実の社会において実現しているのかどうか、研究チームではIT技術者の卵を2か月の期間にわた…
- 労働経済学
川口 大司
2002年、米ミシガン州立大学経済学博士(Ph.D.)。一橋大学経済学研究科教授などを経て2016年から現職。専門は労働経済学、実証ミクロ経済学。現在の主要な研究として、新しい技術やマクロ経済環境の変化が、雇用・賃金に与える影響を労働者の異質性に注目し分析。また、労働者派遣業のデータを用いて労働市場における摩擦の大きさを計測し、それが労働者のスキル形成や賃金に与える影響を分析している。同時に様々な経済政策をミクロ実証経済学の手法を用いて評価する研究を行う。
企業経営における従業員へのスキル投資の重要性が注目されるようになっています。従業員のスキルを高めることによって、従業員の成長を支援し、それと同時に企業の収益性を高めるという姿が理想とされています。この理想の姿が現実の社会において実現しているのかどうか、研究チームではIT技術者の卵を2か月の期間にわた…
酒を飲めるかどうかが所得や労働時間に与える影響を調べた結果、酒を飲める人はより頻繁に多くの量を飲んでいるものの、必ずしも高い所得を得ているわけではないことが明らかになりました。これまでの研究では、適量の飲酒が所得を上げる可能性があることが指摘されてきましたが、酒を飲む人と飲まない人では、性格やついて…
日本は世界に先駆けてロボットを生産過程に導入したロボット先進国である。1978年から2017年にかけての40年間の長期にわたる日本のロボット導入と雇用のデータを用いて、ロボット導入が雇用に与える影響を分析した。ロボットや人工知能といった自動化技術が雇用を奪うという懸念が語られる中、米国においてはロボ…
AIが労働に与える影響について、従来の研究では、どのような職業が特にAIの影響を受けやすいかという観点から議論されてきた。しかし、AIが労働に及ぼす影響は複雑であり、同一の職業に就く労働者の中でも影響が異なる可能性が考えられる。したがって、個々の労働者レベルの詳細なミクロデータを用いてAIが労働者の…