国際行政論の授業の一環として、下記の通り、元国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)法務官・河島さえ子氏から「国際刑事裁判の発展と課題」というタイトルでお話を伺います。当該授業を履修していない皆さんも参加いただけますので、興味のある方はぜひご参加をお待ちしております。
講師:河島さえ子氏(元国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)法務官)
日時:2018年11月29日(木)8:30-10:15
場所:法文1号館26番教室(地図)
使用言語:日本語
モデレータ:城山英明(東京大学法学政治学研究科・公共政策大学院教授)
【概要】
1993年に国連安保理により旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)が設立されて以降、戦争犯罪や人道に対する罪、ジェノサイド罪等の個人責任を法的に問う仕組みである国際刑事裁判の制度は急速な発展を遂げている。他方,国際的な裁判所が国家元首を含む個人を裁くことに対する反発も起こっており,国際刑事法に基づく裁判制度は,国際刑事裁判所(ICC)等において引き続き模索されている。今回の講義では、そのような国際刑事裁判がどのように発展してきたか、そして国際刑事裁判の直面してきた(国内刑事裁判にはあまりない)課題、それにICTYやICCはどのように対応してきたか等を、ICTY・ICCでの実務経験を織り交ぜながら、両裁判所を比較しつつ検討する。
【講師略歴】
河島さえ子:元国連旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所(ICTY)・法務官
2005年-2017年、法務官としてICTY・裁判部に勤務(第一審で四年ほど勤務後、2009年より上訴審にて勤務)。2007年、ニューヨーク州弁護士資格取得。2010年、法務官としてICC・裁判部に半年間出向
【問い合わせ先】
セミナー担当 関
メール:pari_tg[at]pari.u-tokyo.ac.jp