2023年10月31日、東京大学公共政策大学院は、文部科学省と共に「キャンパス・アジアと国際教育政策」をテーマにセミナーを実施しました。本セミナーは鈴木寛教授の「事例研究（中央省庁における政策立案Ⅱ）」の講義と並行して行われ、多数の東大生に参加いただきました。また、本セミナーはオンライン併用のハイブリッド形式で開催され、オンラインからは40名を超える方々にご参加いただきました。

冒頭で鈴木寛教授により、文部科学副大臣時代にキャンパス・アジア（パイロットプログラム）におけるご経験などについてお話いただきました。その後、文部科学省の小林洋介参事官からは「高等教育の国際的な施策に関する最新動向及びこれまでのキャンパス・アジア」というタイトルで、これまでの文部科学省の取り組みに加え、キャンパス・アジアを含めた大学の国際展開力強化事業プログラムの概要についてご講演いただきました。高原明生教授からは現在の中国との緊張が高まる中で、実渡航を伴った学生間の交流が重要であることが指摘されました。

東大による試みについては、服部孝洋特任講師より、東京大学におけるキャンパス・アジアにおける取組や、中央省庁への訪問や政策担当者との交流など公共政策大学院の特徴を生かした教育事例について説明がありました。キャンパス・アジアプログラムに所属する原理央氏からは、文部科学省に所属しながら東大に進学した経緯に加え、ソウル大学校における留学の経験や意義などについて講演いただきました。