黒田東彦前日本銀行総裁による特別講演を開催しましたJuly 31, 2024
2024年7月10日、本学にて黒田東彦前日本銀行総裁が「財政金融政策に関する私の経験」のテーマでご講演されました。講義前に特別にお時間をいただき、今学期開講中の事例研究「CAMPUS Asia Joint Course: Public Policy in East Asia and Japan I」(担当:服部孝洋特任准教授)の受講生や日本-IMFアジア奨学金プログラム(Japan – IMF Scholarship Program for Asia)を通じて本学に留学中の奨学生などに対し、交流の機会をいただきました。
ブレトンウッズ体制の終焉(ニクソン・ショック)、オイルショック、バブル崩壊、パンデミックといった歴史に残る大事件を振り返り、政策決定者として歴史に学びながらいかに迅速かつ適切に対応することが重要かということを、財務官僚、アジア開発銀行総裁、日本銀行総裁としての長年にわたる豊富なご経験に基づく説得力のある視点でお話くださいました。学生からは多数の質問が我先にと積極的に寄せられ、それに対してひとつひとつに丁寧に見解を共有くださいました。
また、同日18時より黒田前総裁より、「財政金融政策に関する私の経験」をテーマにご講演いただきました。同講演では、黒田前総裁が財務省に入省した1年目から日本銀行総裁に就任されるまでのご経験について講義いただきました。教室には400名を超える学生や教職員が参加し、多数の質問がでました。また、最後に現在に東大生向けにメッセージをいただきました。講演の詳細については後日、財務省「ファイナンス」を用いて、リリースする予定です。
公共政策を学ぶ学生にとって大変刺激となる貴重な機会となりました。ご多忙な中対応くださいました黒田前総裁とスタッフの方々に感謝申し上げます。